川上のかくれ里「吉野の川上」を巡る

  • 奈良市内
  • 【車90分】国道169(天理・桜井方面)から県道37を吉野方面へ約36km。
    国道169に突き当ったら左折。
    宮滝バス停を右折してすぐ。
  • 宮 滝
  • 【車15分】国道169(吉野方面)へ約9km、道の駅、杉の湯川上を越えてすぐ左折し、道なりに700mの付近。
  • 丹生川上神社上社
  • 【車5分】国道169に戻り「湯盛交差点」のトンネルを抜けてすぐ。
  • 森と水の源流館
  • 【車15分】国道169を上北山村方面へ約7km、武木付近(武木バス停手前)の橋を渡り、すぐ右折、井光川に沿って約3kmの付近。
    ※道幅せまい
  • 井 光
  • 【車20分】国道169に戻り、上北山村方面へ約3.5km、上多古口バス停の北和田橋を渡り、すぐ右折し、道なりに約1.5kmの付近。
    ※道幅せまい
  • 金剛寺
  • 【車120分】
    国道169に戻り奈良方面へ
  • 奈良市内
  • 周辺観光情報
   
宮滝

「南国栖のあたりで、吉野川は右へ屈折し、『滝つ瀬』となって流れるが、その急流にえぐられた奇岩が、異様な姿で川床をうねって行く。竜神の信仰は、このような景色から想像されたに違いない」
(本文より)

宮滝

<宮 滝>

宮滝には滝はありません。宮滝の滝は「たぎつ」(水が激しく流れる)の意味です。柴橋の中ほどから下流を向くと、今も変わらぬ「たぎ(滝)つ瀬」の様子をみていただけます。ちなみに、宮滝の名前の由来は「たぎつ川にある宮」の「滝の宮処」だといわれています。

<夢のわだ>

象(きさ)の小川の水が吉野川に流れ落ちるところを、「夢のわだ」といいます。「夢のわだ」は万葉集にもよく詠まれ、その美しさは多くの万葉人の憧れでした。
丹生川上上社

「吉野川が迂回するところに、丹生川上上社が建ち、川をへだてて神山らしい山ものぞめる。宿はこの神社の隣にとってあり、私はとうとうたる水音を聞きながら床についた」
(本文より)

丹生川上上社
丹生川上上社
白鳳4年(675)、天武天皇の神宣によって創建されたと伝えられ、神武天皇をはじめ歴代天皇の崇敬あつく、天候と水を主宰される神(龍神)を祀っています。
もとは吉野川を背にして鎮座していましたが、「大滝ダム」の建設により湖底に沈むため、平成10年3月15日に現在の地に遷座しました。
白洲正子氏は、旧社殿時に参拝されています。
井光

「井光(いかり)という村は、ふりあおぐような山の天辺にあり、よく人間が住んでいると思うが、古代の道は尾根伝いを通ったらしく、神武天皇が尻尾の生えた人間に会ったのは、他ならぬこの井光の地であった」
(本文より)

井光神社
井光神社
御船の滝
御船の滝 ※里から井光川沿いを約3km上へ
井光神社より遠景
井光神社より遠景
井光神社
井光神社

<井光神社>

祭神の井氷鹿(いひか)は吉野首(よしのおびと)の祖とされ、 『古事記』や 『日本書紀』では、神武天皇が宇陀から吉野へ巡幸した時に井戸の中から人が出てきて、その人は体が光って尾があったので、 天皇が「お前は何者か」と問うと「国津神、名は井氷鹿」と名乗ったと言われています。
544坪の広大な境内を持ち、社務所には二対の木彫りの狛犬が保管され、一対は奈良期、もう一対は平安期の作と伝えられています。
金剛寺

「柏木から、林道のようなせまい道を登ると、金剛寺の裏手の山へ出る。吉野川をへだてて、柏木、神之谷などの村が見渡され、南朝の皇子がかくれるには、絶好の地形のように見える」
(本文より)

金剛寺本堂
本堂
河野宮墓
河野宮墓
自天親王神社
自天親王神社
所蔵庫
所蔵庫
高野山真言宗寺院で、後南朝菩提所としても知られています。この寺には、宮内庁の後南朝墓所、自天親王神社や後南朝の遺品の収蔵庫があります。本尊の地蔵菩薩は役行者が造って大峰山から投げたとされ、「投げ地蔵」と呼ばれています。
  • 高野山真言宗 妹背山 金剛寺
  • 吉野郡川上村神之谷212
  • 有り/バス不可(道路が狭いので、要注意)
  • 近鉄吉野線「大和上市」→奈良交通バス 湯盛温泉杉の湯行き(35分)→(乗り換え)池原・下桑原行き(19分)「北和田口」→徒歩30分