葛城のかくれ里「葛城のあたり」を巡る

  • 奈良市内
  • 【車50分】国道24を橿原方面へ約24km、曲川町東交差点を右折し、県道166/165を大和高田方面へ約8km付近。
  • 當麻寺
  • 【車10分】県道30に戻り、御所方面へ約7km、「楢原南交差点」の手前を右折してすぐ。
  • 九品寺
  • 【徒歩10分】徒歩で南へ約800mの付近。
  • 葛城高宮
  • 【徒歩15分】県道30に戻り、御所方面へ約700m、森脇バス停手前を左へ下りてすぐ。
  • 葛木坐一言主神社
  • 【車10分】県道30に戻り、五條方面へ約4km、
    高天口バス停を右折し、道なりに約500mの付近。
  • 高天彦神社
  • 【車3分又は徒歩10分】山道を北へ約700mの付近。
  • 橋本院
  • 【車10分】県道30に戻り、約400m付近を左折し道なりに約1.2kmの付近。
  • 高鴨神社
  • 【車10分】県道30から国道24に抜け御所方面へ約7km、済生会病院前を右折してすぐ。
  • 鴨都波神社
  • 【車5分】県道118を高取方面へ約3kmの付近。
  • 神武天皇社
  • 【車15分】県道118に戻り、「群界橋東詰交差点」を左折し、県道35(県道133と合流)を橿原方面へ約4.5km、「久米交差点」を左折し、道なりに約500mの付近。
  • 橿原神宮
  • 【車50分】
    国道24を奈良方面へ
  • 奈良市内
  • 周辺観光情報
九品寺

「街道といっても、ようやく車が通れるほどのせまい道で、往来のはげしい国道から、人けのない田圃道に入ると、急に古代の世界へ連れ戻されたような心地がする」
(本文より)

大和三山を望む
大和三山を望む
千体地蔵
千体地蔵
九品寺
九品寺
「奈良や京都の近くにあったら、たちまち有名になったであろうに、そういうものが人知れず埋もれている所が、葛城山のおもしろさであり、深さでもある」(九品寺の千体地蔵)
浄土宗の名刹で、「石仏の寺」の異名があります。奈良時代、聖武天皇の勅により行基が開基した寺で、本尊の阿弥陀如来像は国の重要文化財に指定されています。
葛城高宮

「下は麓の方まで、美しい段々畑がつづき、山地とはいえ肥沃な土地であったことがわかる。この景色のいい所で、磐之媛は育ち、あの情熱的な歌が生まれたということは、私にとってひとしお感慨ぶかいものがあった」
(本文より)

葛城高宮
葛城高宮

つぎねふや 山代河を 河上り
わが上れば あをによし 奈良をすぎ
小盾 倭をすぎ わが見が欲し国は
葛城高宮 吾家のあたり(古事記)

第2代綏靖(すいぜい)天皇の皇居である葛城高(丘)宮の遺跡(「神宮の芝」)だと伝えられています。また、仁徳天皇の皇后・磐之媛(いわのひめ)の故郷でもあり、有名な「山背河の歌」のなかで、この地が詠まれています。
  • 綏靖天皇高丘宮趾
  • 御所市森脇(九品寺から南へ約800m)
  • なし
    ※一言主神社へは、徒歩5分    
葛木坐一言主神社

「『悪事も一言、善事も一言』というのは、占いか予言をしたもののようである。そこから一言主の名は出たが、今でも村の人たちは、『一言(いちごん)さん』と呼んで親しんでおり、葛城をめぐる神社の中でも、もっとも霊験あらたかな神であった」
(本文より)

蜘蛛塚
蜘蛛塚
乳銀杏
乳銀杏
葛木坐一言主神社
葛木坐一言主神社
祭神は、一言主大神。「記紀」によれば、雄略天皇が葛城山で猟をしたとき、同じ様相をして天皇と全く同じ所作で同じ言葉を発するものが出現し、恐れてこれを拝したのが一言主といわれます。
拝殿前には県下最大の銀杏の御神木「乳銀杏」があり、また境内には「神武天皇が土蜘蛛を封じこめたという石(蜘蛛塚)」があります。
高天彦神社

「ここには、一言主や高鴨より、一そう神さびた社があり、杉の大木の奥に、ささやかな社殿が建ち、御神体を拝む形になっている」
(本文より)

高天彦神社
延喜式では最高の社格とされる名神大社(みょうじんたいしゃ)に列せられる古社です。祭神は高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)、別名高天彦神であり、大和朝廷に先行して葛城王朝を築いた葛城一族の祖神で、社殿後方の白雲峯(694m)、別名高天山をご神体とします。また付近は、日本神話の舞台になった高天原の伝承地です。
高鴨神社

「鴨都波神社は、国道24号線にあるので、殺風景になってしまったが、高鴨神社には、神さびた雰囲気がある。ことに神社の下の池に、金剛山が影を落としている景色は美しく、万葉によまれた葛城処女を連想させる」
(本文より)

高鴨神社
高鴨神社
放生池に映る金剛山
放生池に映る金剛山
古代豪族鴨一族の守護神で、祭神は阿遅志貴高日子根命(あぢしきたかひこねのみこと)のほか三神をお祀りします。京都の上賀茂・下鴨両社の元社にあたるといわれ、老杉に囲まれて建つ三間社流(さんげんしゃながれ)造り檜皮葺(ひわだぶき)の本殿は室町時代の建築で、国の重要文化財に指定されています。
またここは日本サクラ草の名所としても有名で、530品種2,000鉢以上もあります。
さらに、高鴨神社から「風の森」バス停方面へ徒歩5分に志那都比古神社があります。
鴨都波神社
鴨都波神社
鴨都波神社
ススキ提灯
ススキ提灯
同じく、古代豪族鴨一族の守護神。高鴨神社と同様、全国的に分布する鴨社の源流の一つにあげられます。以前は高鴨神社の上鴨社に対して下鴨社と呼ばれていました。
毎年7月16日と体育の日の前々日には献灯行列が行われ、三段の「ススキ提灯」を奉納します。(奈良県指定無形民俗文化財)
  • 御所市宮前町514
  • 0745-62-2176
  • 有り/バス不可
  • JR和歌山線「御所」・近鉄御所線「御所」→徒歩10分
神武天皇社

「なぜそんな所に興味をもったかといえば、神武天皇が即位されたのは、今の橿原神宮ではなく、おそらくこの柏原の地だからである」
(本文より)

神武天皇社
祭神はカムヤマトイワレヒコノ命。里の北西に143メートルの本馬山があり、神武天皇が「腋上のほほまの丘」に登って国見をしたといわれ、今でもこの地方を掖上(わきがみ)といいます。
橿原神宮
橿原神宮
橿原神宮
畝傍山の東南麓に位置し、明治23(1890)年、神武帝が造営し即位した場所とする「日本書紀」の記述を基に建立したとされ、初代神武天皇と皇后を祀ります。本殿(重要文化財)は、京都御所の賢所を移築しており、広大さを誇る神域は50万㎡あります。
  • 橿原市久米町934
  • 0744-22-3271
  • 〈宝物館〉大人300円/中・高・大学生200円(小学生以下無料)
  • 有り/バス可
  • 近鉄橿原線「橿原神宮前」→徒歩10分